言霊(ことだま)
日本には言霊(ことだま)といって言葉に魂が宿る
という思想があります。
十数年前に、幼稚園の先生から、一冊の本を紹介されました。
「水は答えを知っている」 江本 勝
水を氷結させてその結晶写真を撮るというものです。
メンタルドッグコーチの養成講座で
この本の話が出てきたので、読んでみました。
水に美しいクラシック音楽を聞かせると、
それぞれの曲の個性発揮しながら
美しい結晶をつくるのです。
怒りと反抗の言葉に満ちたヘビーメタルを聞かせると
結晶はバラバラに壊れた形になってしまうそうです。
では水に言葉をみせたら?
ガラスの瓶に水を入れ、言葉を書いた紙を
水に向けて貼り付けるというのです。
ひとつは「ありがとう」
もうひとつは「ばかやろう」
驚くべきことに「ありがとう」という
言葉をみせた水の結晶は
六角形のきれいな形をつくりましたが、
「ばかやろう」の言葉をみせた水の結晶は
結晶がバラバラで砕け散っていたんです。
英語、ドイツ語などの言葉でも
同じような結果がでたそうです。
また、「しようね」と
「しなさい」の言葉を見せると
前者は形の整った結晶となり
後者は結晶ができなかったそうです。
人間の体は70%が水でできています。
子どもならもっと多いですよね。
この話を幼稚園で聞いたお母さんたちからは
「いやーーー」と悲鳴があがってました。
私も「やべ~!」と思ったのを
覚えています。(笑)
犬の体の水分量も成犬で60%ぐらいと言われてます。
ということは、影響あるに決まってますよね。
それを「犬のリーダーであるべき!」
なんて古くさい考えで
犬に強い言葉で命令したら?
考えただけで恐ろしいです。
ではどうすればいいんでしょう?
お願いしてみましょうか?
「~~しなさい!」ではなく
「~~しようね。」「~~してね。」って。
できるだけ優しい口調で。
本には結晶の写真がたくさんのっていたので
百聞は一見に如かず
見ていただけると言葉のパワーに驚かされますよ。